【2018年/年末記事/データ解析】今年のアナリティクスとアドセンスのページビューを確認して気づいた【3つの謎】、そして苦悩。その先で、改めて感じた時代の波について。
kimihikoです。
2018年/年末記事の第二弾として、
今回はGoogle analytics(以下アナリティクス)とGoogle AdSense(以下アドセンス)の
2018年のページビューについてみていきたいと思います。
本記事は、大長編になってしまいましたので、
覚悟して読んでくださいね。
それではいきますよ?
■今年のアナリティクス、ページビュー数は?
まずはその前に。
2018年のブログ運営において、ひとつだけトピックスがあります。
当ブログは、利用しているブログシステムの仕様によって、
スマホからアクセスしている方には、自動的に生成されるスマホ用の
シンプルなページへ自動的に誘導しています。
このページをモバイル向けページと呼びます。
今年の5月ごろより、このモバイル向けページに対して
アドセンスとアナリティクスを開始しました。
これにより、これまで見えなかったスマホからのアクセスが可視化されるようになり、
またスマホ訪問者への広告表示も開始になりました。
一応、念頭においといてください。
※関連記事:Kimihiko Techアップデートのお知らせ
http://tech.kimihiko.jp/article/183221796.html それではアナリティクスのページビューについて見ていきます。
昨日軽く書きましたが、ページビューについては去年と比べ
結果的には、ほぼ不変の着地でした。(正確には微減。)
ですがデータをみると、結果に至った経緯は
去年と随分違うことがわかります。
濃いブルーが、今年2018年、
薄いブルーが、去年2017年のページビューです。
今年のおおまかなアクセスの波は前年通りですが、
まず年初から前年を下回るアクセスでスタート。
5月のモバイル向けアナリティクスの実装で、
ページビューが大きく伸び、前年を大きく超えてきました。
その後も前年を超えた状態が続いていましたが
8月ごろになると前年と同じくらいに落ち着き、
その後は前年をわずかに下回るページビューで現在(年末)まで続きました。
モバイル向けページにアナリティクスを導入し、
ページビューがとれるようになったにもかかわらず、
年間のページビューが前年とほぼ同じであるというところは、
実質の減少であるこということは否めないと思います。
ここは悲しい結果であると思います。
ちなみに、モバイルサイト向けアナリティクスを開始してからの
スマホユーザーの割合はこんな感じになっています。
PCユーザーを100とした場合、
35パーセント程度が、モバイルの環境だということを考える
それなりにやっぱりいらっしゃるんだなというのが分かりますよね。
■今年のアドセンス、ページビュー数は?
アドセンスのレポートページを見ていて、
明らかに平年とは違う、異常値を見つけました。
2018年頭から7月まで、平年より、かなり多いページビューになっている。
ピークの2月は平年(去年)の20倍ものページビューというデータです。
それに伴ってアドセンス広告の表示回数や、クリック数が伸びていますが、
日ごとの見積もり収益額には影響が出ていなように見えます。
年間を通してみた場合、アドセンス収益は、
結果的には2017年と比較して20パーセントも増収しているように見えました。
またページビューは去年と比べて桁外れに増加してました。
なんで?こうなる?
頭の中がハテナだらけになりました。
■アドセンスのページビューを見て、生じた【3つの謎】 ・平年よりかなりページビューが多くなっている謎の期間がある。 ・ページビューが激増している期間の、日々の見積もり収益額は平年通りという謎。 ・日々の見積もり収益額は平年通りなのに、年間では20パーセントほど増収している謎。で、改めてデータを追い直したわけです。
色々調べた結果、理由が少しずつわかってきました。
レポートページから離れて、お支払いのページをみてみた。 コンテンツ向けアドセンス(通常のウェブページへの広告配信)と、
YouTube(YouTube動画への広告配信)が、
明確に分かれていることを確認しました。
そうだった。
■悩んでわかったこと
それは、YouTube収益額の存在です。
Youtubeの収益は、アドセンスに計上されることを思い出した。 そういえば今年、過去にYoutubeに投稿していた動画が
なぜかネット上でブームになっていたんだった。
たしか、何かの動画をみたあとの関連動画で、ぼくの動画が良く出てきていたのだそうで。
(Youtube上のコメントでそんなのを見かけた。)
VIDEO ▲一時期ブームになった、問題の動画がこちらです
だからや。
アドセンスのページビューは増えているのに、
アナリティクスのページビューは増えていない。
そりゃそうだ。
アナリティクスはブログのページビューを計測しているだけなので
YouTubeは関係ないのだ。
YouTube収益が増加している期間と、
異常にページビューが増加している時期をレポートページで比較したところ、
タイミングが一致していました。
これでとりあえずは、ひとつめの謎、
・平年よりかなりページビューが多くなっている謎の期間がある。 の理由は分かった。
ぼくがYoutubeに投稿して収益化している動画の再生回数が伸びたことで、 アドセンス広告の表示が増えたからだ。 ただ、謎はまだ残っている。
・ページビューが激増している期間の、日々の見積もり収益額は平年通りという謎。 ・日々の見積もり収益額は平年通りなのに、年間では20パーセントほど増収している謎。 これはなぜだ?
再び、お支払いページを確認してみた。
ご利用履歴に入って、上部のプルダウンから条件を絞っていくと、
今年の収益額のみを表示することができる。
月ごとに、
コンテンツ向けAdsense収益額、
Youtube収益額、
無効なトラフィックが、
それぞれ一行ごとに並ぶ…。
青い帯のエリアをクリックすると
詳細が閉じて、指定期間の収益額のトータル(つまりは年間収益額)のみが
表示されるようでした
2018年1月1日から12月29日のトータル金額は、、、
(さっきもレポートページでみてるけど。)
カチッ、カチッ
えっ??
カチッ、カチッ
カチッ、カチッ
あれ??
レポートページでみた金額と全然ちがう。
ものすごく多い です。
このお支払ページのレポートをダウンロードして
詳しくみたところ、どうもこのお支払いページで表示されいているのが
Youtube収益額とコンテンツ収益額の両方をあわせた金額であるようでした。
レポートページで表示されていたのは
Youtube収益を除いた分のレポート(つまりはコンテンツ収益のみ)の
トータルだったよう。
・ページビューが激増している期間の、日々の見積もり収益額は平年通りという謎。 は、つまりはこういうことだったということです。
レポートページで表示されているページビューは、 コンテンツ向けの広告配信も、Youtube向けの広告配信も含んだ数値が表示されている ので
コンテンツ向けの広告配信が平年通りでも、Youtubeでの広告配信が多いと、
ページビューが激増して見える。
レポートページで表示されている見積もり収益額については、 Youtube向けの広告配信を含まない数値が表示されている から、
Youtubeでの広告配信が多かったとしても、
コンテンツ向けの広告配信が平年通りであれば、見積もり収益額は平年通りとなる。
これって、めっちゃわかりづらくない? この仕様…。
誰しも混乱する気がするが、、ちゃんと理解している人いるのかしら?
ちなみにーー。
Youtube収益額のみを、昨年と今年を比較したところ、
30倍以上の増加になってました。
もちろん、去年がほとんど無かったというだけなんですが、
今年のYoutube収益額とコンテンツ収益額比べると、
Youtube収益額がコンテンツ収益額に迫るくらいの
まとまった額になっていてびっくりしました。
。。。
今年を改めて振り返れば、ユーチューバーとか、
耳にするのも珍しくなくなってきたのが2018年でしたね。
実は今年、少しだけお試しで【ゲーム実況】とやらを試したけど、
向いてないと思ってすぐやめた、じぶん。
ぼくはにユーチューバーって柄じゃないのは分かったので、
動画コンテンツを用いた収益化は、あまり自分には関係のないのかなーとは
思っていたんですが、時代の風は強くて。
かなり昔に投稿した動画に、時代の風が当たったらしく、
勝手にブームになって収益が増えたのが今回の事例だと思っています。
動画、とく何もしなくてもこんなに稼げてるなら
また何か動画の投稿ネタを考えたいと思ったり思わなかったり。
(現状ノープランですが。)
■で、ブログのほうは、どうなのか?
なんか今回、ページビューの振り返りをはじめたところ、
生じた3つの謎のせいで、結果的にYoutube収益が絡んだ際の
アドセンスのページビュー等の見方の話だけでぐいぐいここまで来てしまいました。
それだけで終わってしまうのもアレなので
ここで改めて初心に戻っておきます。
ぼくが趣味の物書きの一環で
10年以上継続しているブログの
アナリティクスのページビューを振り返り、改めて考察します。
冒頭にページビューは前年比で不変(微減)とだけかきましたが、
もう少し丁寧に、追加情報も入れて書いておきます。
・ブログのページビューは途中からモバイルも解析対象としてたにもかかわらず、
前年比で微減しているので、実際にはそれなりに減ったのだと思われる。
・ページビューは減ったのだが、アドセンス収益は、
コンテンツ向けアドセンス広告だけで、前年をそこそこ(20パーセントほど)上回っている。
▲(参考資料)見積もり収益額のグラフイメージ。
ページビューが前年割れにもかかわらず、見積もり収益額のトータルは前年を上回っていた。
※数値は非公開、以下紹介するグラフイメージもすべて。
上回った理由としては、
・モバイルへの広告配信の開始
・PCバナーの配置箇所の追加や再配置
が要因ではないかと考えました。
これがつまりは、最後の謎、
・日々の見積もり収益額は平年通りなのに、年間では20パーセントほど増収している謎。 の答えにつながっていくと思うのですが。
▲(参考資料)クリック数のレポート画面
冒頭で、2018年は5月にモバイル向け広告を開始したと書きましたが、
そのタイミングでPCサイトの広告の再配置や追加を行っていました。
数値は紹介できませんがバナーのクリック数レポートのグラフイメージだけご紹介。
濃いオレンジが2018年、薄いオレンジが2017年です。
詳細は割愛しますが、ざっとみた感じでも
濃いオレンジの帯(2018年)の方がトータルで長いことが見て取れます。 ページビューが少ないのに、見積もり収益額が増加したのは このためと思われます。 。。。
最後にもうひとつおまけでご紹介しておきます。
プロダクトというメニューのレポート画面において
非常に注目すべきデータが見れます。
▲(参考資料)プロダクトのクリック数レポート画面
私もこれを完全に理解しているわけではないのですが
かんたんに説明すると
【コンテンツ向けAdSense】がブログ内アドセンス広告で、
【ホストされているコンテンツのAdsense】と【YouTube Host】がYoutube動画内アドセンス広告
になると思います。
驚くべきは【ブログ内アドセンス広告】と【Youtube動画内アドセンス広告】のクリック数の差! なのですが、ここはクリック数だけでなく
母数となる表示回数も出さないと分からないと思うんで
数値は伏せて紹介します。
▲表示回数
▲クリック数(再掲)
注目すべきはYoutube広告の 表示回数に対する圧倒的なクリック率の高さ! Youtube広告は、ページ内広告と比べて 非常に広告をクリックされやすい? ついでにプロダクトメニューにおいて
見積もり収益に切り替えてみましたが
見積もり収益のレポートにおいては やはりYoutubeの数値は落ちてきていませんでした。 ■まとめ、、、られないが。
ページビューの概念って非常に難しい。
ログはよく見て、悩みながら紐解くことで色々見えてくると改めて思いました。
さらにいえば、逆に見ようとして見ない限りは、何も分からないかもしれない。
とはいえ、これだけ余裕をもってログを見れるのって
実は
年末年始の長期休暇くらいしか今の僕には無い気がするので そういった精神的、時間的余裕を持つことが最大の課題かなというのが 今回の一番の収穫かもしれない。 そう、大きな収穫なはず。
大きな一歩。
仮に、年に1度だったとしても
こういう振り返りは重要なんだろうなぁ。。
今日はここまで。
学びが多すぎてもうつかれたよ。以上。